新たな雇用の創出
1. 山口県内の労働力動向
国勢調査(総務省)の結果から労働力率(15歳以上人口に占める労働力人口(就業者及び完全失業者の割合))の推移をグラフで見てみると、1980年に64.0%であったものが、2015年には56.3%まで低下しています。全国で見ても労働力率は低下していますが、山口県のほうがより低下が著しいことが分かります。
未活用労働については全国結果のみ公表されていますが、最新の2018年7~9月のデータから追加就労希望就業者を年齢階級別男女別にみてみると、男性は65歳以上が最も多くなっていますが、女性は45歳~54歳の年齢階級、次いで35歳~44歳の年齢階級が多くなっています。
【資料出処山口県統計分析課「統計やまぐち」】
2. ミドルシニアの活用にあたってのヒント
必要なのはシニア人材が保有する能力
(経験・スキル等を含む)
さらに大切なことは
保有する能力を発揮してもらうこと
3. ミドルシニア採用の具体的な進め方
- ターゲットを明確にする
- ・年齢○○歳~○○歳、○○歳以上と明記する
- ・仕事内容もできるだけわかりやすく
- ・自分にできる仕事かどうか不安を解消する内容にする
- ・勤務条件も柔軟に対応する
- ・年齢が上がれば上がるほど、正社員以外の雇用形態が好まれる
- ・フルタイムで働くニーズよりも、限られた時間で働くニーズが高い
- 求人票はできるだけ頻繁に更新する
- ・特にハローワークを利用する場合は毎週求人を更新することが望ましい
- 国・地方自治体などが開催する就職イベントへの積極的な参加
- ・絶えず新たな情報源を探る
- 採用コミュニティという考え方
- ・どんな人が入りやすいか → 今いる従業員と似ている人
- ・どんな考え方の人が入社しているか
- ・どんな考え方の人が長く勤めているか
- 採用で他の会社と差別化する(違いを見つける)ためには、今働いている従業員の特性・特徴を活かすことが効果的である。
4. ミドルシニア人材の可能性を探る
どの形態だと担当可能な業務があるか下記の表などを参考に考える
正社員
- ・事務
- ・介護士
- ・総務
- ・販売スタッフ
- ・ホールスタッフ管理
契約・短時間勤務
- ・データ入力
- ・介護助手
- ・受付
- ・販売スタッフ
- ・ホールスタッフ
業務委託
- ・画像編集
- ・相談員
- ・会計データ登録
- ・営業支援
- ・広報(チラシ作成等)
5. 参考資料
・独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 http://www.jeed.or.jp/elderly/
・中小企業庁 中小企業・小規模事業者の人手不足ガイドライン https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/2017/170703hitodebusokugl.html